きまぐれLuminescence

主にLeicaで撮った写真を載せていきます。ささやかな言葉を添えて

35mmの誘惑 ズミクロン7枚玉

持っていくレンズ1本だけ  そんな時

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上野公園 紫陽花 f2.4 by Leica M10 / Summicron 35mm F2.0 3rd

さてどうしよう。明確な目的がある場合は迷いは無いが、そうでない場合

あなたなら何を持って行きます?

僕の場合ズミクロン50mmとエルマリート28mmが丁度よい組み合わせなのですが、

どちらかに絞るとなると難しい。強いて言えば50mmでしょうか。

そういったケースを考慮した時に35mmって、バランスいいんじゃないの?

という考えがふわふわ浮いてきたわけです。

こうなるとダメですね。いつのまにか35mmレンズを調べている…

気になってしょうがない。

候補としては、まずズミルックス現行ASPH. FLE。最強ではあるが…お高い上に重い。

じゃあズミクロンは?世代によって色々評価が異なるらしい。ライカあるある。

簡単に言えば第1世代(8枚玉)、第2世代(6枚玉)、第3世代(7枚玉)、第4(非球面)、第5(現行)とあるようで、8枚玉はめちゃめちゃお高い。

第4は現代的描写かつ価格も小慣れてるようでおススメされていた。

30数年前のレンズ、そのお味は?

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Leica M10 with Summicron 35mm f2.0 3rd (7elements)

そんな中僕が手に入れたのは3世代目の7枚玉、CANADA LEITZ製。

ちょうど良い綺麗な個体が出ており、買ってしまいました。

現行品よりも小さく、僕の持つエルマリート28mm ASPH.に迫る軽さです。

アンバー気味のコーティング発色がオールドレンズを思わせます。実際古いですけど

1980年代以降に生産されたレンズということで、僕と同じくらい歳を重ねたレンズ

そういう面でもこの3代目が気になっておりました。

作例を以下に。

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鮮やかな発色です 絞り開放 by Leica M10 / Summicron 35mm f2.0

Bokehですが背景によってはちょっとざわざわしてる感じが出ます。バブルボケですかね。

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万世橋駅跡地 f4.8 by Leica M10 / Summicron 35mm f2.0

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上野東照宮銅灯篭 絞り開放 by Leica M10 / Summicron 35mm f2.0

モノクロでも良い絵が描けそうです。

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花園稲荷神社 絞り開放 by Leica M10 / Summicron 35mm f2.0

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同上 f2.4 めちゃバブル出てます by Leica M10 / Summicron 35mm f2.0

引けば広角的に。寄れば50mm的な使い方もできる

…なんか35mmが好きになってきました。

ところでこのレンズ、シリアルナンバーを調べた所、僕の生まれる1年前に製造されていることが分かりました。同じ時代を生きてきたわけです。どこで暮らしていたんだろうな、日本かな?

そんなこんなでちょいと思い入れのあるレンズになりそうです。

これからもよろしくね、先輩。

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Summicron 35mm f2.0 3rd with 12526 Lens hood